2011年6月4日土曜日

地震で破けた絵の修復 2

 前回は、裏からの傷の補修について説明しましたが、今回は表からの加筆についてです。

 
用意するもの
  充填材(白亜・にかわ)、水彩絵具(チューブ入り)、アクリルガッシュの白、修復用樹脂絵(RESTAURO)、ルツーセ(ターレンス)、テン毛丸筆(00号)、金属へら(小)、




1.絵具の欠損がある場合は、充填材で埋めてから加筆をするが、今回は写真のように幸い欠損がなかったので、すぐに加筆を行う。















2.水彩絵具から、パーマネントイエロー,ローズドレ,セルリアンブルーの3原色とアクリルガッシュの白を使い、それらの混色により、周囲の色に合わせながら、少し明るめに傷口に加筆する。(オリジナルの絵具にはみ出さないように注意すること) これは、後で塗る修復用樹脂絵具の下地となる。









3.水彩絵具で大体色を合わせたら、加筆部分より広めにルツーセ(ペトロールで50%に割ったもの)をハッチングするように塗る。











4.修復用樹脂絵具からオリジナルの絵具に近いものを選び、周囲の色に合わせて混色し、水彩の下地の上に、点を打つように置いてく。
傷が目立たなくなったら終了する。











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