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今回は正12面体を描いたデッサンを紹介します。
正多面体は古代ギリシャの哲学者プラトンが「万物を形づくる最も美しい形」と考えていたことから、ルネサンス時代からそれを遠近法を使って再現する試みがおこなわれてきました。
中でもルカ・パチョーリ(Luca Pacioli:1445-1517)の「神聖比例」論の中の挿絵が有名で、作者はレオナルド・ダ・ヴィンチと考えられています。
ルカ・パチョーリ(神聖比例) Luca Pacioli “De divina proportion" 1509 *画像は後の時代に出版されたフランス語版 |
文化的土壌の違う私達には、このような幾何形体に「美」を求める考えに違和感を感じるかも知れませんが、古典絵画はもとよりセザンヌからキュビズム、そして抽象絵画にも通じる西洋美術の根底にある思想と言えるでしょう。
ダ・ヴィンチがこれらの挿絵を描くにあたっては、平面図から遠近法の理論を使って立体的に再現していると考えられますが、Aさんは実物を見てデッサンしました。
正5角形は黄金比を生む神秘的な形として昔から知られていましたが、それが12面で出来た立体は複雑です。正確に描くには形の幾何学的性質と遠近法の理解が必要です。
制作者のAさんには、事前に多角形の作図法を学んで頂きました。
通常の石膏像のデッサンと同じように、線で形を捉えてから陰影をつけます。
光の方向に対するそれぞれの面の角度による微妙な陰影の変化を加えて完成しました。
正12面体 (画用紙に鉛筆) |
このようなデッサンは絵画制作と結び付きにくいと考えられがちですが、遠近法の理解に役立つ上、ギリシャ時代から流れる西洋の美意識を知るヒントを与えてくれると思います。
今回はアトリエラポルト講師が手作りした遠近法の教材を紹介します。
そこで作られたのが右の「おかもち」のような箱です。
A.-E.MARTY “Perspective sans mathematiques"より |
ミタント紙にチャコールペンシルの白と黒 (410×320) |
“Cours de Peinture par Principes” Roger de Piles 1708 |
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葡萄のエチュード (M6号) |
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サンタ・マリア・プレッソ・サン・サティロ教会(ミラノ) |
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Baltrusaitis著 “ANAMORPHOSES” 1984年 |
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フィレンツェの市庁舎前(現在は模刻が置かれている) |