2019年3月3日日曜日

動画:デッサンから油絵へ 2

前回に引き続き、裸婦を描いた油絵の制作過程の動画を配信します。

デッサンを転写して、大きな明暗関係を単色(この作品ではバーントアンバー)で着けた後、再びモデルさんを見ながらダイレクトペインティングの手法で描き進めました。その前半部分です。(再生時間約6分)

使用絵具:シルバーホワイト、イエローオーカー、レッドオーカー、コバルトブルー、
     ネープルスイエロー、バーントシェンナ、バーントアンバー、
     ローアンバー、コールドブラック
キャンバスとサイズ:クレサン社製キャンバス(66番)P10号(530×410)
溶剤:ラングレの技法書に基づく処方
制作時間:20分ポーズ×18回
制作者:アトリエラポルト講師(藤木俊明)






2019年2月11日月曜日

動画:デッサンから油絵へ 1

今回は、デッサンから油絵への制作過程の動画を配信します。
デッサンを転写して油彩することは、西洋では古くからよく行われてきた方法です。
それが印象派の頃より、キャンバスに直接デッサンして油彩するのが一般的になったと言えるでしょう。

アトリエラポルトでは、デッサンと油絵を関連づけるためにも、この方法を勧めています。参考にして頂ければ幸いです。



転写に使用した画材
 トレーシングペーパー(厚口)、鉛筆、木炭(ヤナギ)、赤ボールペン、
 水性顔料インクペン(黒)

*転写には、今回のやり方以外にも、マス目やチャコペーパーの使用など様々な方法があります。絵の大きさや求める精度などに合わせて使い分けると良いでしょう。




2019年2月2日土曜日

動画による人物デッサンの描き方 2

前回に引き続き、動画による人物デッサンの制作過程を配信します。
(再生時間:約7分)

20分ポーズ×12回の制作時間の後半部分です。
モデルは黒人の方で、日本では描く機会が少ないと思いますが、西洋絵画の中では肌の色をどう表現するかは、昔から画家の重要な課題で力量の試されるところでした。

使用画材:キャンソン社製ミタント紙(431)、木炭(ヤナギ)
     チャコール鉛筆の白と黒、擦筆
制作時間:20分ポーズ×12回
制作者:アトリエラポルト講師(藤木俊明)


まだ描き足りない気持ちは残りますが、デッサンはこれで終了とします。
モデルさんを見ながらの制作では、その時々で受けるモデルさんからの印象や見え方の違いと、作者が学んできた解剖学やプロポーションや構成法などの知識との、瞬時のやり取りがおもしろいところです。今回の動画でそれが少しでも伝えられたら幸いです。

次回は、このデッサンを基にした油絵の制作過程を紹介します。


2019年1月20日日曜日

動画による人物デッサンの描き方 1

今回から数回に分けて、人物デッサンの動画を配信します。
撮影条件に制約がある上に、初めての動画制作で不備な点が多々ありますが、参考になれば幸いです。(再生時間は約6分)

モデルさんは黒人の方で、逆光に近い条件での制作です。
中間色の紙に白と黒で描く、クラシカルな手法のデッサンです。

使用画材:キャンソン社製ミタント紙(431)、木炭(ヤナギ)
     チャコール鉛筆の白と黒、擦筆
制作時間:20分ポーズ×12回
制作者:アトリエラポルト講師(藤木俊明)







2018年11月24日土曜日

人物デッサン 参考作品3




ラポルト講師による人物デッサンの3回目は、黒人モデルさんによるものです。

加えてデッサンを基にした油絵作品も紹介します。







女性ヌードデッサン 540×380
中間色の紙に木炭、チャコール鉛筆の白と黒
(20分ポーズ×12回)



キャンバス(クレサン66番)に油絵具
(20分ポーズ×18回)

制作:藤木俊明


2018年11月17日土曜日

人物デッサン 参考作品2

前回に引き続きラポルト講師による人体デッサンを紹介します。

縁から陰影をつけていく過程の参考になれば幸いです。




女性ヌードデッサン 540×380
(20分ポーズ×10回)



前回と同じく中間色の紙(キャンソン社製ミタント紙)に白(チョーク、チャコール鉛筆の白)と黒(木炭、チャコール鉛筆の黒)を使用してます。 

陰影を付けているのに輪郭線がはっきり残っていて、違和感を感じる方もいるかも知れませんが、背景を描かない場合は、必然的に線がないと形が表せません。西洋のクラシカルなデッサン(印象派以前)では、当たり前におこなわれてきた方法です。それは、デッサンの本質的な目的が「存在する形」を表すことで、現象的な陰影を写すことではないからです。


制作:藤木俊明






2018年11月11日日曜日

人物デッサン 参考作品1

今回から、アトリエラポルトの講師が描いた人物デッサンを制作過程を何回かに分けて紹介します。

どのデッサンもグレーの中間色(キャンソン社製ミタント紙)に、白(チョーク・チャコール鉛筆の白)と黒(木炭・チャコール鉛筆の黒)で描いたものです。

プリュードン

中間色の紙に黒と白で描く手法は、すでにルネサンス時代からおこなわれていて、明暗法の発達とともにペンや水彩や木炭などさまざまな画材で試みられてきました。人体デッサンにおけるその極みは、プリュードン(Pierre-Paul Prud'hon 1758~1823)のデッサンに見ることができます。











まずは、硬めの木炭(ミズキ)を使って線で形を取ります。この時に、プロポーションと人体の形をできる限り正確に表すように努めます。

その後、現実の陰影を利用して形をモデリングします。





モデルを見ながらの制作では、時間的制約もあるので、興味を惹かれるところから描いていきます。


全体に影をつけた段階ですが、明部との堺を解剖学的に正確な形を表す位置になるように決めています。

















男性裸体デッサン 540×380
(20分ポーズ×12回)


クラシカルなデッサンでは、現象的な陰影の再現よりも、正確で美しい形が明確なボリュームを持って再現することが優先されます。

形体の変わり目の位置やアクセント、ハイライトの位置など、参考にして頂ければと思います。

制作:藤木俊明