2012年5月7日月曜日

色のエスキース

色の配置や色調を、キャンバス上で試行錯誤しているうちに色が濁ってきて、どうにもならなくなった経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか?

そのような失敗をしないためにも、油絵の制作に入る前に、色のエスキースを作ることをお奨めします。











1.三原色を使って
色のエスキースに使う基底材は、キャンバスペーパーか、ベニヤ板や厚紙にジエッソで地塗りしたものが、気軽に使えてよいでしょう。サイズも小さい方が、短時間で制作できる上に、全体の配色や色調もよくわかります。


右のエスキースは、キャンバスペーパーに油絵具で描いたもので、大きさは28cm×21cmです。










2.スペクトルの色合いに近い絵具をつかて

細部にこだわらずに、大きな色の形の組み合わせとバランスを考えます。



彩度の高い色を使うときは、反対色どうしを結びつける中間のトーンの決定が重要です。












色の扱いは、とかく作者の感覚に委ねられがちです。(きれいな色で描けないのは、色彩感覚が悪いからだと思い込んでいる人も少なくないのではないでしょうか? ) でも、色の調和や絵具の発色についての知識があれば、誰でも美しい色彩の油絵を描くことができます。それらのことを学んだ上で、何種類かのエスキースを作って、自分の色を探していくと良いと思います。

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