2015年1月7日水曜日

明暗をつけたデッサン

今回は、画家を目指して修行中のK.hさんが描いた明暗をつけたデッサンを紹介します。
すべてグレーの中間色の紙(キャンソン社製ミタント紙)に、木炭とチャコール鉛筆の黒と白で描いたものです。枚数を重ねるごとに、うまくなっているのが分かります。


1作目
明暗をつけたデッサン (424×348)


2作目
明暗をつけたデッサン (424×348)


3作目  制作過程も見ていきます。


まずは、いつもの通り線で形を出来る限り正確に描いていきました。大きな当たりは木炭を使い、細かい部分はチャコール鉛筆を使います。

グレーの紙の明度を基準にして、それより暗い所を木炭で大きく塗っていきます。この時、闇雲に現実の明暗を引き写すのではなく、デッサンの中でより効果的な明度関係と組み合わせを考えながら行うことが大切です。


明るい部分をチャコール鉛筆の白で描き起こし、全体の明度関係を確定します。


この後、擦筆やセーム革(またはガーゼ)を使い、浮いた木炭を抑えながら描き進めて、滑らかなグラデーションを作っていきました。















明暗をつけたデッサン (424×348)


3作目ですが、この手法で描いたデッサンとしてはかなり完成度の高い作品になりました。単にリアルな表現になっただけではなく、構図や明暗の配置もよく考慮されています。

まだ油絵は描いたことがないそうですが、どんな作品を作ってくれるか今から楽しみにしています。







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