2020年10月4日日曜日

基礎デッサン


今回は、遥々九州から絵を学びに上京されてきたHさんの基礎デッサンの制作過程を紹介します。

アトリエラポルトでは、基礎デッサンの最初は固有色に惑わされずに形が描けるように、白物のモチーフから始めます。


遠近法の枠を使って形と位置関係を確認した後、個々のモチーフの形を中軸と内接する矩形を基準に捉えていきます。


現実のモチーフ、特に自然の果物などの輪郭は微妙な起伏でできていますが、デッサンの始めはできるだけシンプルな直線と曲線に還元して、その接合によって形体を表すようにします。



現象的な陰影や目の錯覚に惑わされずに、光源の方向を考えながら形のボリュームが出るように陰影をつけていきます。


基礎デッサン 画用紙に鉛筆(530×455)






アトリエラポルトで学び始めてからまだ2~3枚目のデッサンで、質感の表現などに難点もありますが、時間をかけて丹念に仕上げられています。初歩の段階では、できるだけ枚数を描くことも大切ですが、アトリエラポルトでは闇雲に量を描くよりは、時間をかけて見方や描き方が納得いくまで描いて頂くようにしています。


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