2025年2月18日火曜日

マリア・スフォルツァ像を購入

 今回は新たに購入した堀石膏制作のマリア・スフォルツァ像を紹介します。


原作は、彫刻家フランチェスコ・ローラナ(Francesco Laurana.1430-1502)によって1470年頃にイタリアで制作されました。大理石像で、かつてはベルリン美術館に収蔵されていましたが、第二次世界大戦中の爆撃で破壊されてしまいました。現在はオリジナルから型取りされた石膏像が、イギリスやロシアの美術館に残っているそうです。(脇本壮ニ著「石膏像図鑑」より)


ルネサンス時代は言うまでもなくギリシャやローマ時代の「美」を規範としていましたが、この像にはゴシックの様式化された形態の面影を感じます。


次の絵は国際ゴシック様式の画家、ピサネロ(Pisanello 1395-1455)の作品です。ローラナが参考にしたのではないかと思えるほど似た形をしています。





モデルとなったイッポーリタ・マリア・スフォルツァは、ダ・ヴィンチのパトロンにもなったフランチェスコ・スフォルツァの娘で、ローラナは肖像彫刻として制作しているのですが、実物そっくりのリアルな像でないのが興味深いところです。デッサンをしながら、そのような時代背景や様式化について考えてみるのは大切なことだと思います


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