今年の2月からアトリエラポルトに来て頂いているKさん(女性)のデッサンを2点紹介します。
絵を習うのは高校生以来とのことでしたので、最初に幾何形体のデッサンから始めました。
幾何形体は、縦横のプロポーションや遠近法を正確に測からないと、形が狂うことを理解するのに良いモチーフです。
また、明暗の配置やモデリングの方法を、じっくりと考えながら練習するのにも適しています。
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幾何形体:画用紙(305×254)に鉛筆 |
丁寧に幾何形体を観察して描いた姿が伝わってくるようなデッサンに仕上がりました。形や明暗の的確な表現は、初めてのデッサンとは思えない出来栄えです。
続いて、白い静物を描きました。構図について若干の説明をしながら、自らモチーフを組んでもらいました。
幾何形体で学んだ対象の見方や明暗の付け方を応用して描いていきました。
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白い静物:画用紙(305×254)に鉛筆 |
約15時間かかって出来上がりました。幾何形体同様の丁寧な仕事ぶりに驚かされました。高校生以来絵を習ったことがないと言うのがウソ(?)のようなデッサンです。
特にデリケートなモデリングによるボリュームの捉え方にKさんの資質を感じます。今後の絵の制作にも生かしていってもらえればと思います。
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