アトリエラポルトの近くの会社にお勤めのT.eさんは、仕事帰りの金曜日に夜間の部(18:30~21:00)を受講されています。
約1年間デッサンを学ばれて、いよいよ油絵に入られました。
初めての油絵なので、画材の説明をしながら、デッサンの延長線上としてのグリザイユの制作をお勧めしました。
まずは油絵具に慣れるのを最優先に考え、使用する絵具は、シルバーホワイトとアイボリーブラックだけにして、形と明暗の再現に集中して制作できるようにしました。
大きな明暗関係ができた段階です。ここまで来るのに4ヶ月かかりましたが、ご本人の希望もあって、納得いくまで描き続けて頂きました。
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静物グリザイユ (F8) |
約半年かかって仕上がりました。
初めての油絵とは信じられない程の出来栄えです。
これには、絵具、溶き油、筆の扱い方など技術面のアドバイスだけではなく、T.eさんの失敗しても諦めずに、一つ一つのモチーフを丁寧に見て描き表わそうとする姿勢にあったと思います。
画面全体の明暗関係から細部の描写まで、実によく描き表わしています。この制作を通じて画材の扱い方も十分習得されたように思います。
次回の作品も楽しみにしています。
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