石膏像は言うまでもなくデッサンがしっかりしていないと絵になりません。そこで今回は画面から距離をおいてモチーフと比較しながら描けるように、アトリエラポルト特製の長い鉛筆ホルダーを使ってデッサンして頂きました。
キャンバスと同じサイズに描いた鉛筆デッサンを転写して、バーントアンバーで明暗を付けていきました。
明暗の配置が決まったら、ダイレクトペインティングの手法で現実に近い色をパレット上で混色して、直接キャンバスに置いていきます。
石膏像のような白いモチーフを描く時のコツは、いったん明部を見た目より明るく(ほとんどシルバーホワイトで)描き起こすように絵具を置いた後、半透明の固有色をかけて色合いを合わせていくことです。この工程を何度か繰り返すと輝くような白さを得ることができます。
キューピット像のある静物 (M8号) |
明暗の関係や形のボリュームが的確に捉えられている為、細密に描写していなくてもリアリティーと存在感のある絵に仕上がっています。絵具の発色も鮮やかです。M.aさん流の筆のタッチが、個性的表現として感じられます。
習作のつもりで描き始められましたが、立派な作品として鑑賞できるレベルになっていると思います。額装してお部屋に飾られるといいですね|
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