2013年3月30日土曜日

花を描いてみる



風景画を描き続けてきたNさんが、初めて教室で花を描かれました。


構図は、花を中心に、シンメトリーでシンプルなものにしました。いろいろな種類の花を、いかに表現するかがテーマです。




















クラッシクな手法を取り入れて、カッセルアースとシルバーホワイトで明暗を追った後、着彩に入りました。



















葉の密集した所は、光の当たってる部分と影の部分に大きく分けて、影の部分は、シルエットとしてまとまった形で捉え、光の当たったところを描き込んでいきます。

















鮮やかな色の花を、どう表現するかは、誰しも迷うところではないでしょうか?

ボリュームや奥行き(前後関係)を求める場合は、明暗の変化を重視する必要がありますが、彩度の高い、鮮やかな色彩を求める場合は、明暗差は邪魔をするので弱めることがあります。
これは、絵全体のスタイルとも関係する重要な選択肢です。













F12号
花や葉は、見れば見るほど細かく見えてくるものです。Nさんも、どこまで描写して良いのか悩みながらの制作となりましたが、結果的にいって、単なる再現的な絵ではない、様式化された雰囲気のある絵になったと思います。

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