イタリア 「アルベロベッロの街並み」制作 |
来年2月の米寿の個展を目標に制作に励まれているFさんの近況を紹介します。
個展には80歳と83歳の時に、お一人でヨーロッパを旅されて取材してきた風景画が中心になるそうです。
週1回(2時間半)の受講で、ご自宅で半分ぐらい描いた絵を持ってこられて、教室で仕上げをおこなっています。
オーストラリア 「ザルツブルクの家」制作 |
個展までの目標枚数は30枚だそうで、今年に入ってからハイペースで制作されています。そのバイタリティーは、驚異的です。
スイス 「マッターホルン」制作 |
イタリア 「ヴェネツィア」制作 |
ご自身で撮ってきた写真から現場のイメージを蘇らせて制作されていますが、私たちは、おもに構図や色使いや絵具の扱い方からアドバイスをしています。
その中から最近描かれたものを紹介します。
場所は、フランスのエクス・アン・プロヴァンスの駅前の風景です。
8割方ご自宅で描かれていましたが、絵具が薄く発色が悪かったので、もう一度全体的にパートをつけて色をおいていきました。
またカメラのレンズによる垂直・水平線の湾曲した歪を、遠近法の理論に基づいて修正しました。
フランス 「エクス・アン・プロヴァンス」 P10号 |
ヨーロッパの町ならどこにでもありそうな風景ですが、Fさんが絵にしたら、構成的で、明暗や色のコントラストとバランスが魅力的な作品になったと思います。単なる情景描写ではないFさんの表現意思が感じられます。
個展まで残すところ4か月となり、目標の枚数まであと数枚になりましたが、少しでも良い作品になるように、これからもサポートしていきたいと思います。
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