前回に引き続き、CGクリエーターのU.tさんの石膏デッサンを紹介します。
石膏像は、胸像としては難度の高い「面冠女神像」です。
今回は、右のように石膏像の手前に錘を付けた糸を垂らしました。これを中心軸として、各部分を測っていきます。
照明は、影の面積小さくなるように、やや正面寄りに配置して、形のモデリングに重点を置いたセッティングにしました。
全体の構造から部分のボリュームや前後関係まで、細心の注意を払って描き進めました。
石膏デッサン 「面冠女神像」 画用紙に鉛筆(650×500) |
前回と同様に大変レベルの高い石膏デッサンになったと思います。
単に対象を引き写すのではなく、不要なものを取り除き、実存する形をより明確に表すそうとするデッサンになっています。このようなデッサンに対する姿勢は、セザンヌ以降の抽象化へ進んだ絵画表現にも通じるものがあります。
より一層洗練していくことで、新たな創作のヒントになって頂ければと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿