2023年4月4日火曜日

石膏デッサン展

 今回は4月3日からギャラリー・エスパス・ラポルトで始まった「石膏デッサン展」を紹介します。



石膏デッサンは古くから美術教育の基礎的な方法として用いられてきました。石膏像の多くは、ギリシャ・ローマ時代の彫刻から型取りされたもので、ルネサンスから19世紀までの代表的な彫刻も加わります。そこには単にデッサンの技術の習得以外に、古典主義の美意識を学ぶ目的も含んでいました。そのため現代では石膏デッサンに否定的な意見も多く見られますが、アトリエラポルトでは、逆に西洋のデッサンや絵画の本質を探究する手段として重視しています。今回の展示でその成果をご覧頂けると思います。

さらに、シャルル・バルクのオリジナルプレートによる貴重なリトグラフも展示しています。西洋のアカデミックなデッサンについて考える機会になれば幸いです。



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