作者はアトリエラポルト4年目のY.mさんです。
パリの美術学校に残されている過去の石膏デッサンの資料を見ると、そのほとんどが全身像(立像)の石膏像を描いたものです。
それらは人体デッサンの前段階としておこなわれていました。
アトリエラポルトでもそれに倣い、日曜人物デッサン講習会を始めるにあたって新たに全身の石膏像を増やし、実際に人体を描く前の練習としてデッサンして頂いてます。
全身像を通じて、人体の測り方やプロポーション、解剖学に基づいたモデリングのやり方を学びます。
石膏像はそれぞれの時代の様式によって造形されているので、現実のモデルさんとは似ていませんが、その分、形が美しく整理され明瞭に見えるので、人体の形態を学ぶには最適です。しかも、動かないしポーズ時間の制約もありません。
ディオニソス全身像(画用紙に鉛筆 650×500) 堀石膏製 |
この機会に日本で販売されている全身石膏像を調べたら、立像の種類が少ないのに驚きました。それは、人体デッサン(アカデミー)の教育方法が確立されてこなかった事も、その一因かと思います。シンプルで描きやすい全身石膏像の販売が望まれます。
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