肌色は、シルバーホワイトに、イエローオーカーとバーミリオンをベースに作ります。ハイライトには、ネープルスイエローを加え、影はウルトラマリンとバリュームイエローとローズマダーの混色で表現します。
肌色を美しく見せるために、反対色となるブルーグレーを全体を統一する色調にしました。その間をつなぐ色として家具の茶色を考えました。
細部もおろそかにせずに描き込みます。表面的な描写に向かうより、明暗に寒暖のニュアンスを加えて、形態のボリュームや奥行きを追求していきます。
完成(M50号)
週1回5時間で、約半年かかって完成となりました。 縦長のキャンバスに座りポーズの人物という難しい構図でしたが、よく収めたと思います。質感の描き分けもでき、絵具の発色も美しい作品に仕上がりました。 ただ、写真から起こしていったので、対象の実在感に乏しいのが残念です。モデルさんを見ながらエスキースを作ったり、制作の途中で何度か来てもらうなどして、実際に見た時の色合いや光と影の変化が自然に表現できたら、もっと素晴らしい作品になったと思います。