2011年10月26日水曜日

絵画教室 アトリエ・ラポルト 作品紹介 2

今年の春から夏にかけて、教室で描かれた作品紹介の2回目です。

F10号(制作時間:週7.5時間で約3か月)





M12号(制作時間:週2.5時間で約2ヵ月)


F6号(制作時間:週5時間で約2ヵ月)

2011年10月21日金曜日

ポール・セルジエの色彩論によって 5


描く側も教える側も試行錯誤を繰り返しながら、ようやく完成に至りました。

色の濁りがない発色のよい作品に仕上がったと思います。 また、パレット上の絵具を寒色と暖色に分けて扱うことによって、寒暖の対比が強く意識され、色彩効果の高い絵となりました。

セルジエのこの色彩方法は、実際に使ってみると、ドニに代表されるナビ派の表現を念頭に考えられているのが分かります。不透明な色を色面で置いったナビ派の画法には、セルジエのやり方はとても合理的です。反面、セルジエのグレーを混ぜると、どの色も不透明になり、油絵具の特徴である透明性を生かした描き方にはむきません。Yさんは、今までクラシックな技法をベースに描かれていたので、戸惑われたことと思いますが、結果的には充実した仕上がりになりました。今後の課題としては、対象をを整理したり、色面で構成するなどして、より明確な形と色彩の表現を追求していくことが上げられます。


























2011年10月12日水曜日

絵画教室 アトリエ・ラポルト 作品紹介 1

今年の春から夏にかけて、教室で描かれた作品を紹介します。




M20号 (制作時間:週5時間で約3か月)





M12号 (制作時間:週2時間半で約2か月)




M15号 (週2時間半で約3か月)

2011年10月7日金曜日

ポール・セルジエの色彩論によって 4



パレットの中央に黒いテープを貼って、右側に暖色系の絵具、左側に寒色系の絵具を並べ、お互いを混ぜ合わせないよう注意する。 

絵具は必要な絵具だけを出して使うのではなく、常に全色をスペクトルの順序に従って置くように心がける。 














空は、全体としては青い寒色の扱いであるが、部分的には暖色を並置して(特に雲の明るいところなど)、単調にならないようにする。













空との色彩的な対比を考えながら、暖色系で建物の着彩を進めていく。















影の部分も、ただ明度を落として暗くするのではなく、光の当たっている明部との色彩的な対比を考えながら決めていく。