アトリエラポルトをご支援頂いている洋画家の小林聡一氏と、水墨画家で一弦琴の奏者でもある氷川一陽氏の二人展が、教室の一階にあるギャラリー・エスパス・ラポルトで始まりました。
Atelier LA PORTE Blog
東京・日本橋小伝馬町にある絵画教室 アトリエ ラポルトのブログです。http://laporte.suppa.jp/
2026年4月16日木曜日
2026年2月6日金曜日
アトリエ・ラポルト 作品展
今回はアトリエ・ラポルトの受講生による作品展のお知らせです。
場所は、教室の1階にあるギャラリー・エスパス・ラポルトで2月2日〜27日まで開催ています。
20代から90代までの方々が、それぞれの思いを込めて描かれたデッサンと油絵を是非ご覧ください。
アトリエ・ラポルト作品展
2月2日〜27日 9:00-19:00 (土・日・祝日はお休みです。)
ギャラリー・エスパス・ラポルト: 東京都中央区日本橋小伝馬町17-9
2025年10月15日水曜日
ジュリアンの絵手本
久しぶりのブログになります。このところInstagram (laporte.2011)を中心にアトリエラポルトの制作風景を紹介していたので、ブログの作成が先延ばしになってしまいました。今回は19世紀フランスの代表的な絵手本を紹介します。
その制作者は、ベルナルド・ロマン・ジュリアン(Bernard-Romain Julien 1802-1871)という版画家・リトグラファで、パリの美術学校で学びグロ(Antoine-Jean Gros)の弟子とされています。
アカデミックな絵手本というと今の日本ではシャルル・バルグ(Charles Bargue 1826-1883)が知られていますが、ジュリアンの方が18世紀までのデッサンの様式に近く、数も多くより普及していたと考えられます。
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| ジュリアンのホーマー像 (シャルル・バルグのドローイングコースの解説より) |
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| バルグのホーマー像 (シャルル・バルグのドローイングコースの解説より) |
その全容は現在縮小印刷版として入手することができますが、残念ながら印刷が悪くて原画の美しさが損なわれています。
アトリエラポルトでは受講生の参考に、ジュリアンのリトグラフによる原画を数点収蔵しています。
中でも最近入手したポートレートの手本は、淡いグレーに着色された紙にリトグラフの白と黒によって刷らていて、その繊細な表現に息を呑むほどです。
現代の美術教育では、手本からの模写には否定的な方が多いかと思いますが、先人の残した優れた技術を学びたい方には最良の方法だとアトリエラポルトでは考えています。
2025年8月8日金曜日
1903年のローマ賞出品作品
今回は1903年におこなわれたローマ賞の最終審査に出品された絵を紹介します。
この作品は受講生の方が海外のギャラリーから購入したもので、現在アトリエラポルトで修復作業をおこなっています。
作者は、Charles-René DARRIEUX (1879-1958)というフランス・ボルドー生まれの画家で、1903年のローマ賞に応募して最終審査の10人に選ばれて制作したのがこの作品です。残念ながらローマ賞は取れませんでしたが、当時のパリの美術学校の教育を知る上で大変貴重な絵画です。
テーマは「放蕩息子の帰還」で、縦145 cm 横114、5cmのキャンバスに描かれています。
これから時間をかけて修復(おもに画面のクリーニング)をおこないながら、技法、デッサン、彩色法、構図法などを調べていきたいと思います。いずれは、1階のギャラリー・エスパス・ラポルトで公開したいと考えています。
2025年6月25日水曜日
多色によるグリザイユ
今回は油絵を学ぶ方法の一つとしてのグリザイユを紹介します。
参考にした本は、1900年代の初頭にフランスで出版されたエレンスト・アロー(Hrnest HAREUX)の油絵の完全講座(Coure complet de Penture a l'huile)で、19世紀末における伝統的な油絵の描き方を体系的に解説した内容で知られています。
この中でのグリザイユは、モノクロームのモチーフ(石膏像)を多色で描く練習方法として説明されていす。
これに従って受講生のKさんに「アバタのビーナス」を描いていただきました。
まずはデッサンを定着して、バーントアンバーで全体に下色をつけます。
乾かないうちに明るい部分を拭き取ります。(ワイプアウト)
次に暗部を筆を使って描いていきます。
全体の明暗が定まったら、いよいよ自由に絵具を混色して描いていきます。
使用絵具:イエローオーカー、カドミウムイエロー、レッドオーカー、カドミウムレッド、コバルトブルー、ウルトラマリン、ヴィリジャン、バーントアンバー、ローアンバー、シルバーホワイト
石膏の白さを出すコツは、徐々に明るくするのではなく、明るめにシルバーホワイトを置いてから暗くしていくことです。
背景をアローの本に書いてあった通り麻布を使いましたが、石膏に対して暖色に見えて奥行きを出すのに苦労されました。これは再考した方がよさそうです。
アローの方法によるグリザイユの優れた点は、
・見た印象に無理なく制作できる
・明暗の変化に色合いの変化も加える事ができ、前後関係や奥行き、光の輝きや空気感が表しやすくなる。
・混色の勉強になる
今回のKさんの作品は、多色の混色によって現実の再現性は高くなりましたが、明暗の変化にもっと積極的に色相の変化が加わるとアローの意図により近づくと思います。
現在日本ではグリザイユと言うと、古典技法の中の1つと考えられがちですが、このようにデッサンと油絵を繋ぐ練習方法としても活用して良いのではないでしょうか。
2025年5月6日火曜日
1873年に描かれた絵の修復 その2
前回に引き続き1879年に描かれた絵の修復報告です。今回はリタッチとニス塗りを紹介します。
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