今回は、友人がブックオフで見つけてきた素敵な本を紹介します。
題名は「クロマトピア」著者はデビィット・コールズで、エイドリアン・ランダーの撮った美しい写真とともに、顔料の歴史について書かれた本です。(2020年グラフィック社より発行)
著者のデビィット・コールズは、イラストレーターの父親のもと幼少期から色彩に囲まれて育ちました。美術大学で画材づくりを学んだの後にロンドンの画材店で働き、1992年にオーストラリアに移住して、専門家用の顔料とオイルメディウムを提供する会社を設立しました。40年近く色材づくりに携わる中から生まれたのがこの本です。
内容は次の10章からなっています。
Ⅰ,人類が最初に手にした色
Ⅱ,文明の始まりとともに
Ⅲ,ギリシャ・ローマ文明と色
Ⅳ,中世の色
Ⅴ,書字インクの色
Ⅵ,染料・レーキ・ピンク
Ⅶ,謎に包まれた色
Ⅷ,色彩の爆発
Ⅸ,色彩のすばらしき新世界
Ⅹ,現代科学が生み出した色
どのページも美しい写真とともに、詳しい解説が書かれています。
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オーカー |
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チョークホワイト |
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クリソコラ |
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ラピスラズリ |
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ピーチブラック |
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バーミリオン |
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ネイプルスイエロー |
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セピア |
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マミーブラウン |
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ウルトラマリンのつくり方 |
今までにも顔料について詳しく書かれた本はありましたが、このように見て読んで楽しい本があるとは知りませんでした。顔料の進化は絵画表現の発展と深く関わっています。そのような視点から美術史を考えて見るのもおもしろいと思います。
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