2023年8月28日月曜日

じっくりコツコツとデッサンの練習 2

 前回に引き続きMさんのデッサンを紹介します。


作品4
パンパローニの少女(550×410)


部分



作品5
ドクロ(410×270)


部分



作品6
ジャンヌダルク胸像(550×460)


部分


前回にを含めてMさんがアトリエラポルトで約1年半の間に描いた作品を紹介しました。
1枚1枚丁寧に描き込んだデッサンばかりです。枚数を重ねるごとに明暗が整理され、形がよりクリアになっているのが分かります。このように授業では、数を描かせるよりも遠近法や明暗法やモデリングなどについて説明しながら、納得いくまで時間をかけてデッサンに取り組んで頂いてます。


2023年8月21日月曜日

 じっくりコツコツとデッサンの練習 1

 前回紹介した「カニ」を描いたMさんが、アトリエラポルトに来てから制作したデッサンを順を追って紹介します。

すべて画用紙に鉛筆で描いています。


作品1

かぼちゃのある静物(530×460)

部分


作品2
インパラ(550×410)

部分


作品3
フレンチ少女(550×330)

部分


作品1は約10時間、2と3は30時間以上かけて仕上げてます。
まだ形の捉え方に不安定なところがありますが、丁寧な仕事ぶりを感じさせる作品です。

このようにアトリエラポルトでは、量を描くよりも1枚1枚描き方や見方を説明しながら時間をかけてじっくり制作して頂いてます。そのために固定した自分のスペースで、常に一定した光の下で描けるように工夫しています。

次回もそのような環境で描いたMさんの石膏デッサンを紹介します。


2023年8月8日火曜日

カニを描く

 今回もちょっと変わったモチーフを描いた木炭デッサンを紹介します。

作者のMさんはアトリエラポルトでデッサンを初めて2年目のOLさんです。石膏デッサンを学びながら、自分で探したモチーフのデッサンもおこなっています。カニの剥製は自ら購入したもので、それに講師がジオラマ風の台をセメントで作りました。


今回は背景も含めて現実の明暗を再現するようにしたので、次のような画材を選びました。
紙:キャンソン社 ミタント紙(グレーの中間色)
木炭:伊研 No.830(ヤナギ炭)  No.980(ミズキ炭)
チャコール鉛筆:黒 白
擦筆、練り消しゴム



モチーフにデッサンの基準となる中線をおろし、硬めの木炭(ミズキ)を使って線で形を取ることから始めました。



モチーフが白いシルエットとして浮かび上がるように暗い背景から明暗をつけていきます。
(ヤナギ木炭を使用)



大きな面は木炭で、細部はチャコール鉛筆で描き込んでいきます。
木炭を塗る時のコツは、同じ明度でも木炭を布や擦筆でこすると引っ込んで見え、こすらずに紙の凹凸の上に乗せると手前に出たように感じます。この効果を利用すると暗い領域の中での前後関係が表しやすくなります。



最後にチャコール鉛筆の白で明部の明るさとハイライトを加えて完成です。


カニ(330×240)

石膏デッサンで学んできた事が生かされた作品になったと思います。
単に対象を写真のように引き写すのではなく、明暗の組み合わせや形のボリュームの出し方を工夫をして、よりクリヤーな形態と空間を感じさせるデッサンです。
色を使った作品を楽しみにしています。