アングル作「グラネ氏の肖像」の模写 |
Sさんは模写から絵を始めた、ちょっと変わった経歴の持ち主です。
以前に通われていた飯田達夫氏の教室で、アングルの模写を学ばれ、その技法を応用して、当アトリエで静物画を描いてます。
アングルなどの古典絵画は、何と言ってもデッサンが重要です。画家は、油絵の制作に入る前に、デッサンを繰り返し描き、形態や構成を熟考します。フランスのモントーバンにあるアングル美術館には、そのようなデッサンが厖大な量残されています。
Sさんにも、まずは中間色の紙に、チャコール鉛筆と白コンテ鉛筆で、入念にデッサンしてもらいました。
対象を見ながらデッサンするのは、初めてだったそうですが、時間をかけて、修正を繰り返しながら、完成度の高いデッサンに仕上がりました。