今回はアトリエラポルトの参考作品として、ようやく実物を手にすることができたデッサンを紹介します。
それは、19世紀のパリの美術学校(École des Beaux-Arte de Paris)で制作されたと考えられる典型的な新古典主義様式の石膏デッサンです。
裏には、作者のPelezのサインと’’Pelez eleve de M Cabanel et Barrias’’ 「カバネル氏とバリアス氏の生徒 ペレーズ」と読み取れる記述があります。
調べてみると、Fernand PELEZ(1843-1913) という画家が存在して、パリの美術学校でカバネル(Alexandre Cabanel)の指導を受けています。パリの美術学校にも同じスタイルのデッサンが収蔵されていて高い評価がついています。残念ながらこのデッサンは時間がなかったのか、頭部と足が描きたりませんが、当時のデッサンの描き方がとても良くわかる貴重な資料です。