2012年6月20日水曜日

バラを描く 1


 バラ園をされているKさんは、教室でも花をテーマに絵を描き続けています。今回は、ちょっと大き目の絵に挑戦です。その制作過程を追っていきます。





 遠近法の枠を使って、できるだけ正確にデッサンをします。


















 遠近法の枠を使う時のコツは、対象のアクセントの位置を、点でキャンバス上に取り、その間をフリーハンドで結ぶようにすることです。すべての輪郭を、枠の升目で追っていこうとすると、大変な時間がかかる上、かえって狂いやすくなります。

















 鉛筆デッサンができたら、薄く溶いたテールドカッセルで、デッサンをなぞって定着させ、明暗を付けていきます。





 影の形や面積、その位置関係は、絵を構成する上で、とても重要です。ただ対象の影を付けるのではなく、影を含めた暗い形を、抽象的にどのように配置するべきかという見方が必要です。この段階で、時間をかけてよく考えながら明暗を付けていくように勧めました。

0 件のコメント:

コメントを投稿