アトリエ・ラポルトの最初の受講生Yさんの作品
モチーフ選びと配置を熟考された結果、古典的なピラミッド構図を採用されました。
遠近法を考えながらデッサンをした後、明暗法に従って、シルバーホワイトとテールドカッセルで入念にグリザイユしました。
グリザイユの上に、モチーフを見ながら慎重に色を重ねていきました。
この方法は、昔から西洋で行われていましたが(16世紀のヴェネチア派など)、一歩間違えるとグリザイユの層に、上層の色がくわれてしまい発色の鈍い暗い絵になってしまします。
Yさんは、慎重に、そして驚くべき集中力をもって制作を進められ、素晴らしい発色で密度の高い仕上がりになりました。今年傘寿を迎えるYさんの記念となる作品になったと思います。
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