アトリエラポルトでは、毎週土曜日の夕方に絵描き仲間が教室に集まって、自主的に人物デッサン会を行っています。
今回のモデルさんはウクライナ人の男性で、昔のヨーロッパのアトリエのような雰囲気の中での制作となりました。
クレサン社製のキャンバス(№66)に鉛筆でデッサンをした後、バーントアンバーで地色をつけてシルバーホワイトで明部を描き起こしました。
人体の明部全体にシルバーホワイトを置いたところです。
できればもう少し、白だけでモデリングをした方が良いのですが、時間の限られたモデルを前にしての制作では致し方ありません。
肌色をおいていきます。
肌色は、シルバーホワイトにレッドオーカーとイエローオーカーでベースを作り、バーミリオンとネープルスイエローで微調整をおこないました。
影色は、この段階では地色のバーントアンバーにカッセルアースとブラウンオーカーで作っています。
背景は、ランプブラックにウルトラマリン。
一通り人体に色がついた後は、ウルトラマリン、マダーレーキー、オーレオリン、アイボリーブラックなどを使って、モデルの微妙な明度や色合いの変化を直感的に追っていきました。対象を見て描くことの大切さと楽しさを実感する瞬間です。
裸体エチュード(P12号) |
1回が20分6ポーズで、合計6回で時間終了となりました。作品とするにはまだまだ描き足りませんが、エチュードではモデルを前にした実感が表れていれば筆をおいてよいと思います。
写真やパソコンを使って絵を描くことが当たり前の時代になってしまいましたが、アトリエラポルトでは、モデルを見ながらの制作は、絵を学ぶ上での最も難しい課題の1つであり、欠くことのできない技術だと考えています。
特にヌードを満足に描けるようになるまでには、長期間にわたる体系的な練習が必要です。しかしそれは同時に、絵を描く本当の楽しさを知る過程でもあると思います。
特にヌードを満足に描けるようになるまでには、長期間にわたる体系的な練習が必要です。しかしそれは同時に、絵を描く本当の楽しさを知る過程でもあると思います。
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