2021年3月6日土曜日

男性モデルの描き方:第1回

 今回から3回にわたって、ラポルト講師が男性モデルを描いた動画を配信します。

現実のモデルさんを見て描くと、そのすべての明暗や色の変化を描き表す事が時間的制約などから不可能なのが分かります。そこで美術解剖学に基づいた選択や省略といった抽象化が必要になります。今回の動画では、その点に注目してご覧頂ければと思います。


第1回目はデッサンです。使用画材は次の通りです。

木炭(伊研№980)、チャコール鉛筆の黒(General’s.B6)と白(General's.WHITE)、チョーク(Giotto)、ミタント紙(キャンソン社№431)、擦筆





2021年2月19日金曜日

恵比寿のダビデ像

今ではインターネットの普及により海外の美術作品を手軽に鮮明な画像で見ることができます。絵の細部などは、実際の美術館で見るよりもよく分かることがあり驚かされます。
ただ残念ながら作品の大きさやスケール感を体感することはできません。

フィレンツェ アカデミア美術館

先日も教室で受講生の方とミケランジェロのダビデ像の大きさの話になり、言葉で説明するもどかしさを感じました。

そこで今回は最近発見した新名所(?)を紹介します。














東京のJR恵比寿駅から山種美術館に向かって歩いて行くと、にわかに信じがたい光景に出会います。なんと、あのダビデ像が青銅になって立っているのです。


大きさはおそらく原寸大で、狭い歩道から見上げるように置かれています。


この像がここにある経緯は定かでありませんが、アパレル会社パパスの本社ビル入口とのことです。


細かいことはさておき、ダビデ像の大きさを体感したい方にはお勧めのスポットです。




2021年1月30日土曜日

土曜デッサン会報告

 アトリエラポルト創設当時から絵描き仲間で始めた土曜日夕方からのデッサン会で、最近制作された作品を紹介します。

制作時間は、20分ポーズ6回を全部で7回おこないました。

モデルさんはアメリカ人の方で、日本人との体形の違いに驚きながら描かせて頂きました。


P12号 油彩


部分




M10号 油彩


部分




M10号 油彩


部分




M12号 油彩


部分


土曜デッサン会は少人数の定員制で、ラポルトの授業とは別の自主的な集りですが、空きがでた時は受講生にも参加して頂いてます。お互いに刺激しあいながらの研鑽の場となってます。



2021年1月16日土曜日

アトリエの道具と画材:遠近法の箱

今回はアトリエラポルト講師が手作りした遠近法の教材を紹介します。


遠近法は三次元のリアルな空間を再現するには欠かせない技術ですが、その原理を理解するのは簡単ではありません。

そこで作られたのが右の「おかもち」のような箱です。


開けるとこのような物が出てきます。


組み立てると、次のようなマス目の入った枠を通して幾何形体を描くセットが出来上がります。これはルネサンスの時代から使われてきた遠近法の道具を模したものです。


1538年に出版されたデューラーの著書の中に、同じような道具を使って絵を描いている挿絵が載ってます。(A.DURER: Underweysung der Messung. 1538)




また、20世紀にパリの美術学校で遠近法を教えていたオルマの著作の中にも同様の道具でデッサンしている挿絵が載ってます。
(P.OLMER: PERSPECTIVE ARTISTIQUE.1943)

その間、約400年の時は流れても、遠近法の説明に同じ方法が用いられてます。





アトリエラポルトでは、受講される方にまずこの道具を使って遠近法の概略を説明しながら幾何形体を描いて頂いてます。

そして、その後の教室での制作の客観的なアドバイスの基にしています。


写真をトレースすれば遠近法を知らなくてもリアルな絵が簡単に描ける時代ですが、西洋の伝統的な絵画は遠近法の理論の上に築かれてきました。このような道具を使って正確な遠近法でデッサンしてみると、写真との違いが分かります。それは、「モチーフを見て描くとはどういうことか。」「絵のリアリティとは何か。」を考える拠り所になると思います。


2020年12月28日月曜日

人物画(コスチューム)の描き方:第6回目(最終回)

 人物画(コスチューム)の描き方の第6回目(最終回)をYouTubeにアップしました。

今回はいよいよ最終回です。

教室での大人数で限られた時間内の制作では、「完成」を目指すより、残された時間でどこまで自分の目的やイメージに近づけるかが勝負です。その過程を見て頂ければと思います。



全6回にわたって民族衣装を着たモデルさんの制作動画を配信しましたが、毎回変化するコスチュームをどのように描くか、また、デッサンをどのように油絵へつなげていくかの参考になれば幸いです。



2020年12月16日水曜日

人物画(コスチューム)の描き方:第5回目の配信

 人物画の描き方(コスチューム)の第5回目をYouTube上に配信しました。

今回は、コスチュームを描き込んでいく過程です。

コスチュームで難しいのは、モデルさんがポーズする度に形や皺が変わることです。

そこで必要となるのが「選択」と「単純化」です。

何度かモデルさんのポーズを見ていると、必ずできる皺と形があるのに気がつきます。

これは描かないといけない皺と形で、毎回変わる皺と形は人体の形を表すのに都合が良いものを選びそれ以外は省略します。

モデルさんを撮影できないのが残念なのですが、今回の動画でそのへんのところが参考になれば幸いです。




2020年12月5日土曜日

アトリエラポルト 作品紹介

 今回は、最近アトリエラポルトで制作されたデッサン作品を紹介します。

作者は20代から40代の方々で、仕事をされながら趣味で始められて方や、画家を志す方などそれぞれの立場で基礎デッサンに取り組まれています。


「女の手」 画用紙に鉛筆


「トルコキキョウ」 ミタント紙に木炭・チャコール鉛筆の白と黒


「ダビデの目」 画用紙に鉛筆


「ギリシャビーナス半面」 画用紙に鉛筆


「ダビデの口」 画用紙に鉛筆