2011年11月4日金曜日

水性の地塗りの上にグリザイユを描く

T君は、自作した白亜と膠で地塗りしたボードに、グリザイユを描いてみました。




サイトサイズ法で、描き進めていきました。


















溶剤は、リンシードオイルに、テレピンだけのシンプルなものを使っています。













絵具は、シルバーホワイトとアイボリーブラックに、ローアンバーを加えて、寒暖の調整ができるようにしてあります。
















 リンシードオイルとテレピンだけの溶剤にも関わらず、水性の地塗りのおかげで、思うような塗り重ねが可能になったようです。

水彩の地塗りの上に置かれた絵具は、余分な油が吸収性されて固くなり(乾燥はしていませんが)、すぐに塗り重ねが可能になります。 また、表面に油が浮いたような状態になりにくく、塗り重ねた絵具が下層に馴染んで、滑らかなモデリングが可能となります。

ただ、生のリンシードオイルだけで描くと、時間が経つにつれツヤが引けてきます。ツヤ引けしにくいように、樹脂を加えるか、途中からスタンドオイルを加えていくとよいでしょう。 また、完全乾燥後(約1年)にニスをかけるかことが望まれます。






0 件のコメント:

コメントを投稿