風景画を得意とするFさんですが、教室では、久しぶりに静物画に取り組まれました。
教会に絵を掛ける予定があるとのことで、モチーフには、ぶどう酒とパンを選ばれました。
以前製図のお仕事をされていただけあって、正確な形へのこだわりが、丹念に絵具を重ねていく制作方法に表われています。
また、技法にも関心が高く、油絵具の特徴である、こってりとした絵具の厚みや透明感がでるように、気を使って描かれています。
F6号 |
週1回、2時間半の受講で、約4ヶ月かかりましたが、デッサンの段階から入念に描き込まれて、絵具のしっかり着いた、密度の高いマチエールと、発色の鮮やかな作品に仕上がりました。 構図や配色もよく考えられています。
Fさんの制作に取り組む姿をみていると、絵を描くことの意味や素晴らしさを、我々に問い直しているように思います。
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