2013年7月11日木曜日

明るいトーンで描く 2

明暗が取れた後、、色を置いていきました。


使用した絵具は、イエローオーカー、レッドオーカー、バーミリオン、ウルトラマリン、カッセルアース、ランプブラックを基本色にして、これにネープルスイエロー、カドミウムイエロー、カドミウムオレンジ、クリムソンレーキ、ヴィリジャン、カドミウムグリーン、を加えて、明るいトーンを作りやすくしました。



全体の彩度バランスを考えながら、徐々に色を強めて仕上げていきました。













M10号「日曜日の朝」


明るいトーンで描くときは、影の暗さと色合いをどう設定するかが重要なポイントです。見えたとおりに描くのは基本ですが、より絵画的表現効果を加えるには、明部に対して色相対比(あるいは寒暖対比)が起こるように、暗部を色に置き換えてみる方法があります。そうすることによって、影を現実の明度より明るくしても、同じ光と影の効果を得ることができます。結果、画面全体が一層明るく軽やかに感じられるようになります。


今回のEさんの作品では、モチーフのセットとしては明るくなりましたしが、ちょっと重たく感じるのは、そのような見方が足りないからです。これからの課題だと思います。










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