2021年5月1日土曜日

キューピットの石膏像


今回はキューピットの石膏デッサンを紹介します。


制作者は、アトリエラポルトでデッサンを始められて約半年のOさんです。








このキューピットの石膏像は、セザンヌがモチーフにしていたことでよく知られています。

セザンヌ「キューピットのある静物」1895年

アトリエラポルトでも定番の石膏像です。



キューピットは全長47㎝の小型の立像ですが、よく観察すると解剖学的に非常に正確に造形されているのが分かります。それを現実の光と影を利用しながら再現していくようにアドバイスしました。



「キューピット」画用紙に鉛筆(530×450)





約12時間かけて仕上がりました。その前の石膏デッサン(下のフレンチ少女)が30時間以上かかったのに比べると、描き方が分かって早くなったようです。形もモデリングもより正確になってます。
ただ細部を描き進めると影の中の反射光を見過ぎて(明るくし過ぎて)ボリュームが損なわれる傾向があるので注意が必要です。
全体のプロポーションと直線的構造は良く捉えられていますが、これにキューピット像の特徴である曲線的なつながりが加わるともっと良くなることでしょう。

「フレンチ少女」画用紙に木炭(530×450)


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