2023年7月19日水曜日

骨を描く

今回は鹿の頭骨を描いた作品を紹介します。

 


絵の練習用のモチーフとしてよく使われる骨は牛の頭骨ですが、アトリエラポルトでは狭いスペースでも描ける鹿の頭骨を使ってます。



本物の頭骨には石膏像にない微妙な色合いや質感の変化があり、それを描き表わすのは良い練習になります。今回チャレンジしたYさんは、アトリエラポルトの基礎カリキュラムを習熟した方で、デッサンと油絵の両方の技法で描いてみました。

画用紙に鉛筆(300×210)
制作:約3時間

部分


キャンバスペーパーに油彩(300×180)
制作:約6時間

部分


どちらも短時間で描いた腕試しのような習作ですが、アトリエラポルトで学んだ事が良く反映されている作品です。例えば、頭骨の複雑な凹凸を骨の白さを保ちながら細部まで描き表わしていますし、油絵具の透明・不透明や寒暖の扱いも的確です。この技術を画面構成と結びつけた作品制作が今後の課題だと思います。


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