2023年9月9日土曜日

三原色で描くエチュード

アトリエラポルトでは着彩の練習方法として三原色で描くことを勧めています。
発色は鈍くなりますが、明暗をベースにした色の扱い方を学ぶのに良い方法です。
 
今回は彩色油絵初挑戦のCさんの作品を紹介します、

使用絵具:
イエローオーカー、レッドオーカー、コバルトブルー、シルバーホワイト、バーントアンバー(黒の代わりと考える)
*仕上げに近ずくにつれ、少量のカドミウムイエローとカドミウムレッドを加えて彩度の落ち込みを補いました。



まずは、キャンバスと同じサイズの画用紙に鉛筆デッサンをしました。



デッサンをキャンバスに転写した後、バーントアンバーで明暗を付けた後、明部をシルバーホワイトで描き起こします。



三原色を自由に混色しながら対象の色を再現していきます。この時、油絵具の特徴とも言える透明(溶き油を多く加える)・不透明(溶き油を加えない)を使い分けると色合いの幅がより広がります。


蝋燭のある静物(F8号)


彩度の低い色調の中でボリュームと奥行きを追求した作品に仕上がりました。明暗の組み合わせなど構成に不慣れな点はありますが、油絵らしいマチエールと質感の表現が初心者と思えないほどです。これから徐々に透明度や色相の違う絵具を増やしていき、より発色の良い絵を目指していくと良いでしょう。





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