ニスの除去と補筆が終わりました。
修復の最終作業のニス引きです。
今回はターレンス社製のリタッチングバニッシュを塗って様子を見ることにしました。
修復終了です。
絵を描く立場と修復をする立場は、まったく逆と考えている方も多いと思います。
ところが実際に修復を経験してみると重なる部分が意外に多いことを感じます。
絵を描く技法上のさまざまな問題を実感できますし、表現上のマチエールの効果やデリケートな色彩の変化など、修復を通して発見することがよくあります。作家の工夫や力量を目の当たりにする思いです。
修復は絵の理解に役立つ勉強方法の一つであるという考えから、アトリエラポルトではできるだけ修復作業を受講生の方に見て頂いてます。
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