今回は大作や枚数を描く方にお勧めの方法を紹介します。
自分の絵のスタイルが出来始めると自然に使う色も決まってくるものです。そこでよく使う色を事前に混色してチューブに詰めておくと制作のスピードが飛躍的に高まります。
用意するする物
・空チューブ
・剥離紙(シリコン紙)
・パレットとペインティングナイフ
・自分好みの色作るための絵具
パレットに自分好みの色を混ぜ合わせて作ります。この時、樹脂や油を加えて乾燥速度や艶や粘り具合を自分なりに調整することも可能です。
出来た絵具を剥離紙の上にのせ、チューブの太さよりちょっと小さめに巻きます。
チューブにさし込んで上の方から絞り出していきます。
剥離紙の中の絵具がチューブに移ります。
最後にキャアップを傷めないようにトントンして、絵具を奥まで落とすと同時にチューブの中の空気を抜いていきます。
完成。
間違えのないように、使った絵具名と日付を書いたラベルを貼っておくとよいでしょう。
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左から 豚の膀胱、ピストン式チューブ、錫チューブ |
終わりにチューブの歴史を一言。
現在のような金属チューブ(昔は錫、現在はアルミが主流)の歴史は意外に浅く、1840年頃から使われ始めました。これにより画家は戸外での制作が出来るようになり、印象派に代表されるように絵画表現の領域が革命的に広がります。また、かつては画家の工房や小さな画材店で手作りしていた絵具が大きな工場で大量生産されるようになり、誰でも手軽に油絵具が手に入るようになりました。表現と画材の関係って面白いですね!
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