作者はアトリエラポルトで初めて石膏デッサンを学ばれて3か月目のT.hさんです。
白い石膏像に落ちる影の美しさには誰しも魅せられるものです。
しかしそれを追おうとすると結果的に黒い石膏像になったり、形が曖昧になりがちです。
そこで、今回Tさんには、あえて影が少なくなるように(正面光に近い状態)照明を当てて、線的に見えるようにセッティングして描いて頂きました。
こうすることで、無理なく石膏の白さを保ちながら形とボリュームを追求できると考えました。
線で形を捉えた後、影の側からモデリングをしていきました。
ディアナ(木炭紙大の画用紙に鉛筆) |
約12時間で描き上げました。
まだモデリングにぎこちないところがありますが、初心者としては完成度の高い石膏デッサンになっていると思います。
このような描き方は、次に挙げたアングル(Ingres 1780~1867)に代表される新古典主義のデッサンにつながる方法で、日本のデッサン教育に欠けている点だと思います。
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