前回に引き続きアトリエラポルトのコレクションの中から19世紀の絵手本を紹介します。
最初は耳と足の2枚のテキストで、おそらく18世紀に出版されたC-A Jombert:Methode Pour apprendre le dessin.(1755)からのものです。
銅版画でバロック的な躍動感のある線で描かれています。
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次は彫刻のデッサンで、いわゆる石膏デッサンのプロセスを表したものです。19世紀のおそらくJulienかDucolletの絵手本からのものだと思います。日本の一般的な石膏デッサンのプロセスとは異なるのが分かります。
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最後は前回と同じ系統の19世紀後半のテキストです。石版画による滑らかなモデリングが美しいデッサンです。
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こうしてみると、テキストの表現も時代の趣味が表れていて興味深いです。このようなテキストの模写には賛否がありますが、写真的リアリティが流行りの今、デッサンや絵のリアリティについて再考するには有効だと思います。
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