2019年4月9日火曜日

オイル オン ペーパーによる花のスケッチ

今回は、オイル オン ペーパーによる花の油絵スケッチを紹介します。

使用した紙は、アルシュ社製のオイルパッド(F6サイズ)です。事前にグアッシュ絵具で中間色のグレーに色付けすることで、背景を塗る手間を省きます。













チューリップをガラスの花瓶に入れて、見下ろして描いた作品。

背景を省略する場合は、デッサンをしっかりしておく必要があります。今回は鉛筆を使ってますが、線で形を取った後に、輪郭線からはみ出さないように油絵具でダイレクトに明暗と色をつけていきました。
うまくいけば最も短時間で描けるやり方です。


















花だけを描いた作品です。

花以外に空間を表す物がないので、光の当たっている側の背景をわずかに暗くすることによって、奥行きを暗示しました。




















花と陶器の組み合わせで描いた作品。

背景やテーブルを含めて、モチーフの置かれた空間全体を再現したスケッチです。















以上3点ともアトリエラポルトの受講生が描いた作品です。
花のように時間とともに変化するモチーフは、作者の目的や技量に応じて描き方を変えています。今回のようなオイル オン ペーパーによるスケッチは、時間をかけて完成された作品とは違う、スケッチの良さやおもしろさがあると思います。


2019年3月24日日曜日

動画:デッサンから油絵へ 3

黒人モデルさんを油絵で描いた制作過程の動画の最終回です。

人体を描き込んでいくと同時に、室内空間も描いていきます。
遠近法に忠実に、かつ人物を引き立てるように、明暗の配置とコントレストを考えながら進めました。



以上で、20分ポーズ×18回の制作が終了です。

作品とするには、まだまだ描き足りませんが、限られて時間の中で、モデルさんを前にした時の制作方法の参考になれば幸いです。


2019年3月3日日曜日

動画:デッサンから油絵へ 2

前回に引き続き、裸婦を描いた油絵の制作過程の動画を配信します。

デッサンを転写して、大きな明暗関係を単色(この作品ではバーントアンバー)で着けた後、再びモデルさんを見ながらダイレクトペインティングの手法で描き進めました。その前半部分です。(再生時間約6分)

使用絵具:シルバーホワイト、イエローオーカー、レッドオーカー、コバルトブルー、
     ネープルスイエロー、バーントシェンナ、バーントアンバー、
     ローアンバー、コールドブラック
キャンバスとサイズ:クレサン社製キャンバス(66番)P10号(530×410)
溶剤:ラングレの技法書に基づく処方
制作時間:20分ポーズ×18回
制作者:アトリエラポルト講師(藤木俊明)






2019年2月11日月曜日

動画:デッサンから油絵へ 1

今回は、デッサンから油絵への制作過程の動画を配信します。
デッサンを転写して油彩することは、西洋では古くからよく行われてきた方法です。
それが印象派の頃より、キャンバスに直接デッサンして油彩するのが一般的になったと言えるでしょう。

アトリエラポルトでは、デッサンと油絵を関連づけるためにも、この方法を勧めています。参考にして頂ければ幸いです。



転写に使用した画材
 トレーシングペーパー(厚口)、鉛筆、木炭(ヤナギ)、赤ボールペン、
 水性顔料インクペン(黒)

*転写には、今回のやり方以外にも、マス目やチャコペーパーの使用など様々な方法があります。絵の大きさや求める精度などに合わせて使い分けると良いでしょう。




2019年2月2日土曜日

動画による人物デッサンの描き方 2

前回に引き続き、動画による人物デッサンの制作過程を配信します。
(再生時間:約7分)

20分ポーズ×12回の制作時間の後半部分です。
モデルは黒人の方で、日本では描く機会が少ないと思いますが、西洋絵画の中では肌の色をどう表現するかは、昔から画家の重要な課題で力量の試されるところでした。

使用画材:キャンソン社製ミタント紙(431)、木炭(ヤナギ)
     チャコール鉛筆の白と黒、擦筆
制作時間:20分ポーズ×12回
制作者:アトリエラポルト講師(藤木俊明)


まだ描き足りない気持ちは残りますが、デッサンはこれで終了とします。
モデルさんを見ながらの制作では、その時々で受けるモデルさんからの印象や見え方の違いと、作者が学んできた解剖学やプロポーションや構成法などの知識との、瞬時のやり取りがおもしろいところです。今回の動画でそれが少しでも伝えられたら幸いです。

次回は、このデッサンを基にした油絵の制作過程を紹介します。


2019年1月20日日曜日

動画による人物デッサンの描き方 1

今回から数回に分けて、人物デッサンの動画を配信します。
撮影条件に制約がある上に、初めての動画制作で不備な点が多々ありますが、参考になれば幸いです。(再生時間は約6分)

モデルさんは黒人の方で、逆光に近い条件での制作です。
中間色の紙に白と黒で描く、クラシカルな手法のデッサンです。

使用画材:キャンソン社製ミタント紙(431)、木炭(ヤナギ)
     チャコール鉛筆の白と黒、擦筆
制作時間:20分ポーズ×12回
制作者:アトリエラポルト講師(藤木俊明)







2018年11月24日土曜日

人物デッサン 参考作品3




ラポルト講師による人物デッサンの3回目は、黒人モデルさんによるものです。

加えてデッサンを基にした油絵作品も紹介します。







女性ヌードデッサン 540×380
中間色の紙に木炭、チャコール鉛筆の白と黒
(20分ポーズ×12回)



キャンバス(クレサン66番)に油絵具
(20分ポーズ×18回)

制作:藤木俊明