アトリエ ラポルトで使っている、“すぐれ物”の道具達を紹介します。初回は、キャンバス張り器です。
まず、大きさの違いに驚かれるのではないでしょうか? (全長31cm、挟み口11cm)
柄が長いので、大きなキャンバスを張る時も、楽に強く張ることができます。
噛み合わせは波型で、キャンバスをがっちり挟んで、滑ることがありません。
1900年に出版されたE.HAREUX著「Cours complet de peinture a l'huile」の中にも、同じ形のものが記載されています。
この張り器は、元はソファーなどに布を張るために使われていた物で、25年ほど前に購入した時も、画材店ではなく、家具職人の道具を扱っている店、日本の金物問屋のような所でした。残念ながら、今は入手が困難なようです。
フランスの修復家のアトリエ |
見た目は、無骨で仕上げも雑に感じますが、使ってみると、とても使いやすく、長年使用してますが、噛み合わせのズレや緩みがありません。フランス人の気質と歴史がよく表れた一品だと思います。
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